国産最新鋭マンモグラフィ・トモシンセシスについて

マンモグラフィは乳房を挟んで撮影するレントゲンです。しっかりと乳房を挟んで強い力で圧迫するため痛みが伴いますが、1枚撮影するのに10秒前後で済む検査です。マンモグラフィでは腫瘤影、石灰化、構築の乱れ等の異常を見つけることで早期の乳がんを発見することができます。
トモシンセシスはマンモグラフィと同じ装置を用いて、乳房を撮影し1mm間隔の断面の画像を作り出すことでより微細な異常を発見するための検査法です。乳房を挟んで固定するのは通常のマンモグラフィと全く同じです。マンモグラフィの読影に熟練した立場から言えることは“トモシンセシスに頼るような読影ではダメ”です。あくまでもトモシンセシスは通常のマンモグラフィの補助として使用するべきものですが、乳房が真っ白に写ってしまう高濃度乳房の方はお受けになることをお勧めします。
当院で使用しているマンモグラフィ装置はFUJIFILM社製 AMULET Innovalityです。これまで様々なマンモグラフィ装置で撮影したマンモグラフィを見てきましたがこのAMULET Innovalityで撮影された写真が最も美しいです。
その理由は…
画素サイズが50μmと高精細。マンモグラフィ装置の画素サイズは様々なサイズがありますが、例えば画素サイズ50μmで撮影された写真と100μmで撮影した写真を比較するとデータ量は4倍違います。テレビ放送に例えるならば画素サイズ100μmが従来のハイビジョン(2K)放送とすると画素サイズ50μmはスーパーハイビジョン(4K)放送です。2018年12月1日からスーパーハイビジョン(4K)放送が正式に開始されその映像をご覧になった方も増えてきていると思います。4K放送を初めて見たときの感覚と、AMULET Innovalityで撮影された写真を初めて見たときの感覚は近いものがあります。まるでそこにあるものがすべて見えているのではないかと思えてしまうような、引き込まれるような感覚です。
画像処理が自然。AMULET Innovalityは画像処理がとても自然で素直です。今はモニター読影が主流になっていますが、フィルム読影のころと同じような自然でとても安定感のある画像処理をしてくれます。
マンモグラフィの撮影は日本乳がん検診精度管理中央機構最高評価A判定を取得している女性の診療放射線技師さんが実施します。
マンモグラフィはどこで受けても同じではありません。美しいマンモグラフィを撮るためには高精度な機器の精度管理を十分に行い運用し、そして高度な技能を有する診療放射線技師が撮影することが重要です。そしてその写真を読影する医師の技能も重要です。乳腺に特化した診療を行う乳腺クリニックの院長にはぜひ全員AS判定を取得してほしいと思っています。
マンモグラフィは苦痛を伴う検査であるからこそ、精度管理を徹底する必要があります。
知っておいてください
- マンモグラフィや乳房超音波検査では自己触診ではみつからないがんも見つかる。
- 近年、日本人女性の10人に1人が乳がんにかかると言われています。
- 乳がんは40~50代女性のがん死亡原因ナンバーワン。
- 自己触診では見つからないケースがたくさんある。