JR線「加古川」駅近く『ゆあさ乳腺クリニック』ニッケパークタウンクリニックモール加古川の乳腺外科です。マンモグラフィ検査(乳房専用レントゲン検査)、乳房超音波検査(エコー検査)、乳腺疾患診療、セカンドオピニオンなど。乳腺専門医が対応します。

乳腺の病変の長期経過観察

乳腺の病変(前癌病変等)の長期経過観察について

乳がんではない乳腺の異常として様々なものがあります。

線維腺腫

乳腺にできる良性のしこりで代表的なのが線維腺腫です。これは基本的に手術は不要ですが、非常に大きなしこりになる方もいてそのまま放置した場合、美容的に問題になる(乳房が変形する)ので経過観察を行い大きくなりそうであれば早めに手術をお受けになることをお勧めします。大きくなってから手術をすると傷が長くなります。線維腺腫の手術も数多く手がけましたが、“しこりを傷つけないように丁寧に確実に切除する(遺残するとまた出来るから)”、“なるべく手術の傷が目立たないような工夫をする”ことを常に一人一人の患者さんすべての手術で心がけていました。線維腺腫は超音波画像でほとんどの場合、診断することができますが超音波画像では線維腺腫に見えるけど実はがんである方もいますから、視触診や超音波画像だけで線維腺腫と言い切るの危険な場合があります。造影超音波を行うとさらに正確な画像診断ができますが、それでも100%正しくはありませんので造影超音波で線維腺腫ですと言い切ってはいけません。
若い女性がしこりを自覚し、ご自分でインターネット等で調べた結果、“たぶん線維腺腫だから大丈夫。ほっとこう”と考える方が少なくありません。この判断が命取りとなった方を複数診てきました。40歳未満の若い女性でも乳がんになる方はたくさんいます。しこりを自覚したら自己判断して放置せず、必ず乳腺クリニックを受診してください。
よくある質問、“線維腺腫は癌になるのでしょうか?” このご質問にはこのようにお答えしています。“線維腺腫は癌になりませんが、線維腺腫の中に癌ができた方はいますし、線維腺腫のすく隣に癌ができた方も診てきました。経過観察中に線維腺腫が葉状腫瘍に変化し手術をした方もいます。”
医療者側としては線維腺腫に気をとられ、がんを見逃すことがないように常に注意する必要があります。

異型乳管過形成(ADH, atypical ductal hyperplasia)

ADHは非浸潤性乳管癌と診断するほどの量が無い異型細胞(細胞としては癌細胞と同じ)で出来ている病変です。
それ自体は癌では無く、前癌病変と考えるべきものです。しかし、針生検でADHと診断された場合、非浸潤性乳管癌の一部をみている可能性があります。よって外科的切除(手術で切除する)をするかどうか検討が必要です。
ADHと診断された場合、30歳台後半から40歳代前半の女性の10%が生検後10-15年後に左右乳腺のどこかに浸潤癌が出来ます。また、生検後25年後には30%の女性に乳癌が出来ます。外科的切除を行わない場合でも、今後も厳重な経過観察が必要です。
ADH(異型乳管過形成)だけなのかDCIS(非浸潤性乳管癌)になっているのか、IDC(浸潤性乳管癌)がすでに出来ているのか、誰にも分かりません。
第一選択は手術による切除。これは診断と治療を兼ねた手術になります。ADHだけなら経過観察になるし、DCISが見つかれば残っている乳腺に放射線療法をします。大量に癌が見つかれば追加手術になる事もあります。IDCが見つかれば抗癌剤が必要になる事もあります。
一番安全なのは切除ですが、やりすぎにならないように注意する必要があります。
経過観察も”あり”ですが、今後、変化がでてくるのを待って針生検をしたとして、浸潤癌と診断されてしまうかもしれません。

円柱上皮過形成(CCH、Columnar cell hyperplasia)

円柱上皮過形成の中には前癌病変であるものが存在しているため、厳重な経過観察が必要です。

非浸潤性小葉癌(LCIS、lobular carcinoma in situ)

非浸潤性小葉癌は手術が必要な場合と、経過観察で良い場合と様々です。非浸潤性小葉癌でも何種類かあり、それに応じて対策を考える必要があります。また、針生検で非浸潤性小葉癌と診断された場合、その他の部位に浸潤癌がないかどうかを予測する必要があります。例えばマンモグラフィや造影MRIでどう見ても浸潤癌が多発しているとしか思えないような状態であれば、VABを追加実施したり、手術で切除する場合もあります。どのような対応をとるかは紹介先連携施設の医師と相談してください。ただ、針生検で非浸潤性小葉癌だったから手術は不要と言い切ってそれ以上の説明、検査をしてくれなかったとしたらセカンドオピニオンに行くか病院を変えた方が良いかもしれません。

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